Revolver

mono (PMC 7009)

stereo (PCS 7009)

発売日 1966年8月5日

Side1

1. Taxman

2. Eleanor Rigby

3. I'm Only Sleeping

4. Love You To

5. Here, Threre And Everywhere

6. Yellow Submarine

7. She Said She Said

Side 2

8. Good Day Sunshine

9. And Your Bird Can Sing

10. For No One

11. Doctor Robert

12. I Want To Tell You

13. Got To Get You Into My Life

14. Tomorrow Never Knows


 1965年12月12日までイギリスツアーを行っていたビートルズは、3か月ほどの休暇を経て新しいアルバムの制作に取り掛かった。1966年4月6日から開始したレコーディングでは、まず「Tomorrow Never Knows」が取り上げられた。アルバム内で最も異色を放つこの曲が一番最初にレコーディングされたのである。この曲のレコーディングから、エンジニアのケンタウンゼットが開発したダブルトラック作成マシンの「ADT」が導入された。また、このセッションからノーマンスミスに代わりエンジニアにジェフエメリックが加わっている。

 「Revolver」のセッションでは、シングル「Paperback Writer/Rain」、「Eleanor Rigby/Yellow Submarine」のレコーディングも行われ、「Paperback Writer/Rain」はアルバムに先立つ5月30日、「Eleanor Rigby/Yellow Submarine」はアルバムと同時に発売され、こちらはアルバムに収録もされている。

 5月22日には「Doctor Robert」「I'm Only Sleeping」「And Your Bird Can Sing」のステレオミキシングが先に行われた。6月20日にアメリカで発売されるアルバム「''Yesterday''... And Today」に収録するためだ。この時「Doctor Robert」「I'm Only Sleeping」はそれぞれリミックス1、2が作られ、1がアメリカに送られ、2はイギリス用であった。両リミックス間では若干「ADTによる音」の挿入に違いが生じている。「And Your Bird Can Sing」は同じリミックスであるが、編集はアメリカで行われたため、やはり若干相違がある。6月22日の「Eleanor Rigby」「She Said She Said」「Good Day Sunshine」のモノラル、ステレオミキシング、「Yellow Submarine」「Tomorrow Never Knows」「Got To Get You Into My Life」のステレオミキシングを最後に全作業が完了した。

 曲が全て揃いレコードのプレスが始まったのだが、ここで問題が発生する。モノラルに、間違えて「Tomorrow Never Knows」の違うリミックスが使われていたのだ。「Tomorrow Never Knows」のモノラルは4月27日にリミックス1~9が作られており、そのうち8が採用となったのだが、なぜか6月6日に作られたリミックス10~12の内のリミックス11と取り違ってしまったようだ。すぐにB面のマトリクスが1から2に代えられたが、リミックス11を収録したB面マトリクス1のレコードは、相当数プレスされてしまっていたため、結局これも販売された。レコードは現存数が特別少ないというわけではないにもかかわらず、高値で取引されている。

 ジャケットデザインは、デビュー前からのビートルズの友人であるクラウスフォアマンが担当しており、過去のビートルズの写真がコラージュされている。裏表紙には、5月19日にエドサリバンショーのために行われたミュージックビデオの撮影時に撮られた写真が使われた。

 


(mono)


 

 こちらは「Ernest J. Day」社製のジャケットで、裏側の折り返しの角が少し角ばっている。 

 

 

 

 

 折り返し部分に記された社名。

 


 

マトリクス XEX 605-2 / XEX 606-3   マザースタンパー 4RHT / 3RGR

 

 自体はサンセリフ体で、「Doctor Robert」表記のタイプ。B面のマトリクスが3と進んでおり、マザースタンパーもだいぶ進んでいる。B面レーベル上にはタックスコードが「KT」とある。