Australian Tour 1964

　1964年6月4日のデンマーク公演から始まったワールドツアーは、6月12日からオーストラリアとニュージーランドのツアーに突入した。最初にオーストラリアで、12～20日の間に16公演を行っている。ワールドツアーの初日からリンゴが扁桃腺炎により休んでいたため、その間はジミーニコルがドラムの代役を務めていた。　　

　オーストラリアツアーの最初は「Centennial Hall」公演から。この公演でもまだリンゴは参加していおらず、ドラムはジミーニコルのままである。

「Centennial Hall」公演のセットリスト

1. I Saw Her Standing There

2. I Want To Hold Your Hand

3. All Ⅿy Loving

4. She Loves You

5. Till There Was You

6. Roll Over Beethoven

7. Can't Buy Me Love

8. This Boy

9. Twist And Shout

10. Long Tall Sally

 

　メルボルンにある「Festival Hall」での公演初日から、扁桃腺炎で休んでいたリンゴが復帰している。その前日にはビートルズの4人とジミーの5人でインタビューに応じ、ジミーは15日にイギリスへ帰国した。

「Festival Hall」公演のセットリスト

1. I Saw Her Standing There

2. I Want To Hold Your Hand

3. You Can't Do That

4. All Ⅿy Loving

5. She Loves You

6. Till There Was You

7. Roll Over Beethoven

8. Can't Buy Me Love

9. This Boy

10. Long Tall Sally　

　「Centennial Hall」公演と違い、3曲目に「You Can't Do That」が加えられ「Twist And Shout」が外された。だが「Festival Hall」公演最終日の17日のみ「Centennial Hall」公演と同じセットリストに戻されている。また17日には地元テレビ局「Channel 9」がカメラを回しており、後日「Sing For Shell」という番組でその映像が流された。この「Channel 9」マスターにより、現在でも「Festival Hall」公演の映像はきれいなモノクロで観ることが出来る。ラスト「Long Tall Sally」の終盤で、演奏中のジョンに握手を求めて男性が駆け寄ってくるという珍しい場面もしっかりと記録されている。この男性、スーツ姿で舞台の袖から出てくるが、関係者なのだろうか。

 

　「Centennial Hall」「Festival Hall」「Sydney Stadium」「Brisbane Festival Hall」の4会場で売られていたオーストラリアツアーのプログラム。ビートルズはこの後ニュージーランドをまわって再びオーストラリアで1日公演を行っている。

 

　2.3ページ目には1964年2月23日、テレビ番組「Big Night Out」の収録を行った時の写真が載っている。